大学と専門学校の学費ってどのくらい違うの?奨学金や高等教育無償化制度の申請方法も紹介します

  1. 大学と専門学校の学費ってどのくらい違うの?奨学金や高等教育無償化制度の申請方法も紹介します
大学と専門学校の学費ってどのくらい違うの?奨学金や高等教育無償化制度の申請方法も紹介します

大学・専門学校への進学を考える上で、学費に関する情報はとても重要な情報です。

今回は学費に着目して、学費の平均額や奨学金に関する情報をご紹介します。

それぞれの進学先の学費以外のメリットや特徴などについては、他の記事でご紹介していきますので、気になる方は是非そちらもご覧ください。

大学と専門学校、学費はどのくらい異なる?

進学において最も気になるポイントの1つとして学費が挙げられるケースも多いですが、どちらの方がより少ない負担で卒業できるのかについて考えていきましょう。

また、本記事では比較対象として私立大学を取り上げます。
国公立大学の場合、学費はかなり安くなりますが、難易度の高さと入学者数の少なさを考えて、本記事では私立大学と専門学校の学費を比較します。

大学の学費

まず、結論から言うと、平均的な私立大学の学費は4年間で約470万円となっています。

参考元:私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果について | 文部科学省

そして、この数字に教科書代などは含まれていませんので、最終的に少なくとも500万円程度はかかると考えておいた方が良いでしょう。

専門学校の学費

一方で、公務員・法律・行政分野の専門学校の平均的な学費は2年間で約220万円とされており、先ほどご紹介した大学の約470万円と比べると半分程度となっています。

参考元:令和3年度 専修学校各種学校調査統計資料 | 公益社団法人東京都専修学校各種学校協会

専門学校では夜間部を設置している学校も多く、昼間部よりも安い学費で通学できる場合もありますが、平均的な数字は約220万円となっています。

そして、教科書代などがかかることを考えて、240万円から300万円程度用意しておくと安心して入学できるでしょう。

学費が払えない!奨学金の申請方法や種類とは?

ここまで大学と専門学校の学費の違いについてご紹介してきましたが、「予想以上に学費が高かった」と感じた方もいらっしゃるかと思います。

そこで、ここからは学費面をサポートする奨学金の種類や申請方法についてご紹介していきます。

奨学金について「返済していくのが大変」というイメージもありますが、夢を叶えるために奨学金制度を活用する方も多くいらっしゃいます。また、返済不要の給付型奨学金もあります。

給付型奨学金

給付型奨学金とは、日本学生支援機構が運営している給付型奨学金制度に代表されるように、返済不要なのが大きな特徴となっています。

中には年間100万円以上給付される制度もあるので、自分が対象かどうかは学校側に確認をしておきましょう。

ただし、採用基準が厳しく、採用人数自体も少ないことから、該当する可能性は後にご紹介する貸与型の奨学金と比べるとあまり高くはありません。

また、給付型奨学金を利用するには3つの採用条件がありますので、それについても一緒に確認していきましょう。

給付型奨学金の採用条件①学力の基準

まずは、学力の基準を満たしている必要があります。

例えば、独立行政法人日本学生支援機構の給付奨学金の場合、高等学校等における評定平均値が3.5以上であることや、入学者選抜試験の成績が入学者の上位2分の1の範囲に属することなどが挙げられます。

また、継続した受け取りには学力を維持することが大切で、進学後1年以上を経過した人の場合は、GPAつまり平均の成績が進学する大学の学部において上位1/2に属することなどが目的条件とされており、勉学に熱心に励む優秀な学生が対象とされています。

給付型奨学金の採用条件②世帯の収入

次に、給付型奨学金の利用には世帯の収入要件が定められています。

もちろん、奨学金、特に給付型奨学金の目的は「学びたいという強い意志があるにもかかわらず、家計の事情により進学を諦めざるを得ない人」を1人でも多く減らすということなので、ご両親をはじめとした世帯の収入がしっかりしている方は対象にはなりません。

基本的に3つの区分が設けられており、それぞれ給付される金額が異なってきます。

給付型奨学金の採用条件③世帯の資産

さらに、学生本人と生計維持者、つまりご両親などの資産の合計が2,000万円未満の場合に限り、給付型奨学金を申し込むことが可能です。

つまり、収入がある程度低かったとしても、大学や専門学校に進学できるほどの貯蓄がある場合は対象にならないということです。

基準は以前と比べて厳しくなってきているため、自分が対象者かどうかをしっかりと確認する必要があります。

貸与型奨学金

貸与型奨学金とは、文字通りお金を貸してくれるタイプの奨学金です。

種類は第一種奨学金(無利子)と第2種奨学金(有利子)があり、第一種奨学金の方が採用基準が厳しくなっています。

第一種奨学金は、生計維持者の収入所得の目安が設けられており、それを満たしている方の場合は利用が可能です。

また、学力基準も設けられており、高校3年間での成績の平均値が3.5以上ある方などが該当します。

一方で、第二種奨学金は有利子なので、もう少し条件が緩やかになっています。

生計維持者の収入所得の目安なども第一種奨学金より厳しくありませんし、高校3年間における学業成績など、求められる学力の基準も「平均水準以上」など少し曖昧になっており、第一種奨学金と比べると非常に利用しやすい奨学金となっています。

高等教育無償化制度とは?

高等教育無償化制度とは、2020年4月より導入された「高等教育の修学支援新制度」のことを指します。 専門学校や短期大学、大学への進学を希望する方に、家庭の所得金額などに応じて授業料や入学金を減免したり、原則として返済する必要のない給付型奨学金を支給する国による進学支援制度です。

先ほどご紹介した奨学金と同じように、家庭の年収によって支援が受けられるかどうかが決定します。

また、奨学金にも高等教育無償化制度の奨学金にも種類があり、成績の評定平均が3.5以上などの条件が設けられていることがあります。

しかし、基本的に高等教育の就学支援制度は、成績だけで判断せず、レポートなどで学生のやる気と学ぶ意欲を確認して対象者を決めるということもあり、「自分は勉強が不得意だったので、利用できないだろう」などと諦める必要は全くありません。

また、高等教育の修学支援新制度は、全ての専門学校や短期大学、大学で利用できるわけではありません。
あなたが志望する学校が支援新制度の対象校かどうかは、あらかじめ確認しておく必要があります。

高等教育の修学支援制度の支援を受けるには、高校3年生の4月から申し込みが始まるので、書類を揃えて申込サイトであるスカラネットなどで申し込みましょう。

採用された場合、採用候補者決定通知を進学先に提示し、JASSOにも進学の届け出を連絡します。

そして、進学後の4月から給付型奨学金の支援や、入学金や授業料の減免の支援が開始されるといった流れになっています。

まとめ

今回は、大学と専門学校の学費について比較するとともに、奨学金や高等教育無償化制度の申請方法などについてもご紹介してきました。

大学と専門学校の学費は、大まかに分けて「専門学校が大学の半分程度である」と覚えておくと良いでしょう。

また、奨学金や高等教育無償化制度などのおかげで、「学費が出せない」という方でも、最近は昔と比べて専門学校や大学に進学しやすくなっています。

ぜひ本記事でご紹介した奨学金や高等教育無償化制度を利用し、目標の学校への進学を叶えましょう。

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