公務員試験の難易度って?

公務員試験の難易度って?

公務員を目指す際には、公務員試験を受験して合格基準を満たす必要があります。

しかし、公務員試験は簡単に合格できるものではなく、難易度が高めに設定されていることが多いです。そのため、公務員を目指す際には、公務員試験への対策を万全にすることが重要となります。また、公務員試験は区分などによってその難易度が変わるため、自分が目指す進路の試験情報を正確に把握しておくこともポイントです。

本記事では、公務員試験の難易度について、各区分の詳細と併せて解説します。これから公務員試験を受験する人は、試験のレベルを把握するためにぜひご確認ください。

公務員試験の難易度は高い?

公務員試験の難易度は、試験区分や試験内容によっても異なりますが、一般的な資格試験や就職試験などと比較しても、高くなるケースが多いと考えられるでしょう。そのため、公務員を目指す際には、公務員試験の難易度を把握し、必要な対策を取ることが重要です。何も準備せずに合格できることはまずないため、基本的には公務員になると決めた時点で、公務員試験の対策を考える必要があります。

公務員には「国家公務員」と「地方公務員」があり、それぞれ試験内容が異なります。さらに、国家公務員と地方公務員のなかで、それぞれの区分に分かれて試験が実施され、実際の試験内容やレベルも異なります。

国家公務員の試験難易度

国家公務員とは、国の仕事に直接関係する職場で働く公務員を指します。

司法府・立法府・行政府の各分野で仕事をし、国を支えるさまざまなプロジェクトを動かす重要な職業です。そんな国家公務員になる際にも、公務員試験の受験が必要です。国家公務員の試験難易度は特に高く、十分な準備ができていないと合格は難しいです。特に国家公務員の「総合職」「国会職員」「外務省専門職」などの試験は、高難易度で知られています。いわゆるキャリア官僚の試験であり、高い語学力や専門知識が求められるケースもあるため、勉強する範囲も広くなります。合格率が10%前後になることも多く、十分な対策が求められます。

国家公務員でも一般職になると、試験難易度は低下します。しかし、それでも試験範囲は非常に広く、多くの勉強時間を割いて対策を取ることが求められます。国家公務員の一般職を目指す場合でも、試験難易度が低いと油断せずに、しっかりとした勉強が必要です。

地方公務員の試験難易度

地方公務員とは、市役所や県庁などの地方自治体で働く公務員を指します。

地方公務員は各地方の問題や課題を解決し、住民が快適に暮らせる環境整備やサービスの導入などを仕事にします。地方公務員には「一般職」「技術職」「公安職」などの分類があり、それぞれ就職先が変わります。試験内容および難易度も異なるため、自分が目指す試験の傾向・レベルに合わせて勉強をする必要があります。

地方公務員の試験は、「上級」「中級」「初級」の3つのレベルに分類されます。名称通りに上級が最も難しく、国家公務員の一般職レベルの試験内容となります。大卒レベルの学力が求められるため、地方公務員のなかでは特に勉強が必要とされます。全体的な合格率は、15%〜20%程度とされています。

中級は、短大や専門学校で学ぶレベルの学力が必要で、将来的に中堅幹部となる人材の採用時などに実施されます。その他、専門職や技術職の試験にも、中級レベルの試験が用いられます。

初級は、高卒レベルの学力が求められる試験で、公務員試験のなかでは簡単な部類に入ります。都道府県や市町村が実施する公務員試験は、初級レベルのケースが多いです。試験範囲も狭いため、比較的短時間の勉強でも対策が可能です。警察官や消防官の試験も、初級レベルが採用されることが多いです。しかし、警察官や消防官になる際には体力テストがあるため、合格するには普段から体づくりを徹底しておく必要があります。

公務員試験では面接対策も重要

公務員試験は筆記試験だけでなく、人柄をチェックする面接も実施されます。

そのため公務員試験対策をする際には、面接練習も組み込む必要があります。面接対策用の本を購入したり、学校で面接練習をしてもらうといった方法が考えられます。面接はある程度の数をこなして、その独特の空気に「慣れる」ことも重要です。公務員を目指す際にも、一般企業の就職試験を受験して面接の練習をするなど、実践経験を積み重ねることもポイントです。

公務員試験の難易度が高いと言われる理由

公務員試験の難易度が高いと言われる背景には、いくつかの理由があります。具体的にどんな要素が公務員試験の難易度を高めているのかを知ることで、対策を考えやすくなります。

以下では、公務員試験の難易度が高いと言われる理由を解説します。

公務員試験は出題範囲が広い

公務員試験は出題範囲が広いため、満遍なく勉強するには長い時間を必要とします。
勉強時間が足りないと、手付かずの分野があるまま試験に臨まなければならないケースもあるため、なるべく早くから公務員試験の学習を始めることが重要となります。出題範囲が広いと、復習にも時間がかかるため、自分がしっかりと勉強できているか自信を持てない可能性もあります。公務員試験の対策をする際には、まず試験範囲の詳細を確認し、スケジュールを立てて学習に臨むのがポイントです。

採用枠が少ない

公務員試験の採用枠の少なさも、難易度を高める原因になっています。
大量採用をするケースは少なく、毎年合格できる人数は限られています。試験対策を十分に行えても、わずかな点差で試験に落ちてしまうことも珍しくありません。採用枠はこちらでどうしようもないため、可能な限り高い点数を取って、ライバルと差をつけることが重要です。

まとめ

公務員試験は難易度が高く、それゆえに狭き門と言われています。

しかし、公務員試験の種類や区分ごとに試験難易度は異なるため、必ずしも高難易度の試験に臨むことばかりではありません。それでも一定以上の学力は求められるため、まずは自分が目指す進路を明確にして、受験する公務員試験の難易度を客観的に把握することから始めてみましょう。

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