公務員とはどんな職業？

公務員とは、国や自治体に雇用されて働く人を指します。社会の基礎をつくりあげるさまざまな業務に携わり、生活や国家運営を担う1人の存在として活躍できます。公務員は、国民に対して平等に、それぞれの生活を支えるために活動します。営利目的ではなく、あくまで人や社会の幸福実現を目指して行動する点が、公務員と民間の大きな違いです。
公務員を目指す際には、民間とは異なる働き方や仕事への意識を確認し、具体的な労働スタイルをシミュレーションすることがポイントです。

公務員の働き方は変わってきている？

昨今のデジタル化や働き方改革などの影響で、公務員の仕事にも変化が訪れています。
これまでは公務員の手で行っていた業務を、DXによってデジタル化する役所も増えています。残業によってプライベートの時間が極端に減少しないように、ワークライフバランスを意識した環境整備も進んでいます。今後もDXをはじめとした業務改革は進むと予想されるため、将来的には公務員もより働きやすい職業となる可能性があります。

公務員には「国家公務員」と「地方公務員」がある

公務員には、「国家公務員」と「地方公務員」の2種類があります。国家公務員は、国に勤務する公務員を差し、国全体に関する業務を担当します。一方、地方公務員は、都道府県や市町村などの地方自治体に勤務する公務員です。地域に密着した業務が多く、インフラ整備や治安、住民からの相談を受け付けるなどの業務を担当します。

国家公務員と地方公務員のどちらを目指すかで、就職におけるルートも変わります。まずは、自分が国家公務員と地方公務員のどちらになりたいのかを明確にすることが重要です。

公務員になるためには？

公務員になるには、基本的な「就職方法」があります。公務員を目指す際には誰もが通る道となるため、以下を参考に公務員になるための基本を確認しておきましょう。

公務員試験に合格する

公務員になるには、まず公務員試験に合格する必要があります。公務員試験には国家公務員試験と地方公務員試験があり、さらにそのなかで就職先ごとに区分されています。自分がなりたい職業や自分がやりたい仕事ができる職場を調べたうえで、公務員試験を受験する必要があります。

公務員の受験時には、学歴を問われないことが多いです。国家公務員の総合職などは大卒が条件になることもありますが、一般的には学歴に関係なく受験が可能です。ただし、各試験には「大卒程度」「短大・専門卒程度」「高卒程度」といった難易度が設定されています。試験によっては、合格率が低いため、スムーズな就職が難しい場合があります。また、専門の事業所で働く際には、資格取得が受験の条件となるケースがあります。例えば、福祉関係の公務員として働く際には、社会福祉士の資格が求められます。教員として働く際にも、教員免許の取得は必須条件となります。

公務員になるための準備とは？

公務員になるには、公務員試験に合格することが条件です。公務員試験は採用枠の少なさや出題範囲の広さから、難易度が高いと言われています。そのため、公務員になるためには、事前に必要な準備を進めておくことが重要です。

以下では、公務員になるために求められる準備について解説します。

公務員試験への対策を実施する

公務員になるには、まず公務員試験への対策を実施します。公務員試験への対策には、参考書を読み込んだり、過去問を解いたりといった方法があります。独学でも勉強は可能なため、まずは公務員試験の概要を知るために関連書籍やネットから情報を集めてみましょう。

独学でも対策は可能ですが、公務員試験の難易度を考えるとその方法は推奨できません。自分だけで勉強のモチベーションを高めることは難しく、分からないことを講師に聞けない環境では効率良い学習も困難だからです。そのため、公務員を目指す際には、本格的な学習環境を整えることが1つのポイントです。

公務員について学べる専門学校に進学する

公務員になるのなら、本格的な学習が可能な専門学校への進学がおすすめです。専門学校には、公務員を目指す人に向けた学科・コースがあります。
公務員試験への対策や、公務員として仕事をしていくうえで必要な知識・技術の習得が可能なため、積極的な進学が公務員になる夢を叶える近道になり得ます。
専門学校は大学と違い、短期間で卒業できます。そのため、公務員になるためのスキルを効率良く身につけたうえで、若いうちから現場で経験を積めるのもメリットです。

公務員になってからのキャリアも考えておく

公務員になることはあくまでスタートであり、ゴールではありません。そのため、公務員になりたいのなら、就職後のキャリアを事前に考えて、必要なスキルを学んでおくこともポイントです。公務員の仕事内容を調べたり、具体的なキャリアプランを確認したりして、自分の人生をイメージしてみましょう。就職後のキャリアについて考えておくことは、公務員試験の面接時に役立つ結果につながります。就職へのモチベーションアップにも影響するため、積極的に将来のキャリアを想像することがおすすめです。

まとめ